自民党は21日、田畑毅衆院議員(46)=比例東海ブロック=の離党届を受理した。元交際相手の女性が今月、準強制性交の疑いで愛知県警に告訴状を提出し、田畑氏は離党届を提出していた。県警は慎重に裏付けを進めているが、同党は4月の統一地方選や夏の参院選への影響を懸念して早期収拾をはかった。
自民、田畑衆院議員の対応協議へ 女性問題で離党届受け
関係者によると、女性は昨年12月24~25日未明、田畑氏と飲食後に自宅で酔って寝ている間に田畑氏から暴行されたと主張。また、田畑氏に裸の画像を無断で撮影されたとして、被害届も提出しているという。
田畑氏は告訴を受けて離党届を提出。自民党は21日、党紀委員会(委員長=山東昭子参院議員)を開いて協議した。山東氏によると、除名処分を求める意見も出たが、同日付で離党届を受理することを全会一致で了承した。山東氏は「(田畑氏と女性が)以前から付き合っていたという内容を踏まえ、この辺が妥当だ」と述べた。
田畑氏は自民党二階派に属しており、二階俊博幹事長は同日の派閥会合で「責任者として本当に申し訳なく思っている」と陳謝した。幕引きをはかるが、野党に加えて自民党内からも議員辞職を求める声が上がっている。
田畑氏は日本銀行勤務などを経て、2012年の衆院選比例東京ブロックで初当選した。現在3期目。辞職した場合は、二階派に入会した無所属の細野豪志衆院議員と静岡5区で争う岸田派の吉川赳氏が繰り上げ当選する。