大相撲の力士の「ひげ」が禁止になる。26日に大阪市内で開かれた十両以上の関取衆で構成する力士会で通告した日本相撲協会によると「見苦しくないように」との理由で、力士の身だしなみなどを定めた「力士規定」に明記された。伸びた爪や入れ墨も禁じられる。規定には盛り込まないが、ケガした部位に巻くテーピングも目立たない肌の色に限るよう指導していく。
相撲特集:どすこいタイムズ
これまで力士規定には「力士は、身体を清潔に保たなければならない」とあっただけで、無精ひげを伸ばした関取が何人かいた。「汚く見えるものもあった」(尾車事業部長=元大関琴風)といい、今月の理事会で、「過度な験担ぎによるひげなどは禁止する」と加えることを決めた。
違反があった場合には、呼び出して注意を与える方針。尾車事業部長は「晴れ舞台に上がるわけだから、お客さんが見ていて気持ちよい土俵にしてほしい」と話した。