フィギュアスケートのチャレンジ・カップ(オランダ・ハーグ)で女子3位に入った樋口新葉(わかば、東京・開智日本橋学園高)が26日、成田空港に帰国し、白血病を公表した競泳女子の池江璃花子(ルネサンス、東京・淑徳巣鴨高)から試合前に励まされたことを明らかにした。
帰国の紀平、世界選手権は「SPもフリーもノーミスで」
樋口は池江と同じ18歳の高校3年生。試合の応援に行ったり、一緒に遊びにでかけたりするなど親交が深い。今回のオランダ遠征では、「璃花子から、試合を頑張ってとLINE(ライン)がきた」という。
そのチャレンジ・カップについて、樋口は「(自身にとって)今季最後の大会で表彰台に乗れたのはよかった。今季で一番ずっと笑っていられた大会だった。ずっと笑顔を意識していた」と話した。
昨季は平昌(ピョンチャン)五輪出場を逃したものの、世界選手権で銀メダルを獲得した。だが、今季は右足甲を痛めて万全の状態で臨めず、3月にさいたま市である世界選手権の代表には選ばれなかった。「けがが治らなかったり、なかなかジャンプが跳べなかったり、スケートをやってきた中で一番つらいシーズンだった」と心境を吐露した。
今春、明大商学部に進学し、今後も東京を拠点に練習する。来季に向けては「自分でできることをレベルアップしていきたい。今よりもっと学校に行くことになるので、両立できるようにしたい」。また、「(池江と)お互いにいい方向に向かっていければ」とも語った。
男子優勝の山本草太(中京大)や、ジュニア男子を制した佐藤駿(埼玉栄中)も成田空港に帰国した。右足首の骨折と手術から復活した山本は「悔しい思いもたくさんしてきたので、試合で練習したことが出せたのがうれしかった。少しは自信にしてもいいかな」とはにかんだ。4回転トーループジャンプを跳ぶ15歳の佐藤は「来季は4回転サルコーもプログラムに入れたい。ジュニアグランプリシリーズに出たい」と目標を語った。(浅野有美)