米朝首脳会談のためベトナムのハノイを訪れていた北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長が2日午後、すべての日程を終え、北部のドンダン駅から特別列車で帰途についた。トランプ米大統領との会談では合意に至らず、予想されていた経済視察にも出向かないなど、当初の思惑とは違った形での帰国となったようだ。
韓国・文政権の目算狂う 米朝合意なし、中国は想定済み
大誤算の米朝会談 トランプ氏の過信、正恩氏の期待過大
分かりやすい米朝首脳会談まとめ
【フォトギャラリー】米朝首脳会談 ベトナム
午後0時30分(日本時間午後2時30分)ごろ、正恩氏を乗せた黒塗りの車が中国国境に近いドンダン駅に到着。車から降りた正恩氏は、北朝鮮とベトナムの旗を振る沿道の市民らに手を振って応えた。その後、見送りのベトナム政府高官らとあいさつを交わしながら特別列車に乗り込んだ。
駅周辺では早朝から、見送り行事の準備のため、ベトナム政府関係者や市民らが集まった。大勢の兵士や警察官も動員され、装甲車が何台も並んだ。国内外から報道陣も詰めかけた。
正恩氏は列車で中国を北上し、平壌に向かうとみられている。ただ、途上で中国の高官と接触する可能性も指摘されている。
正恩氏はこの日、午前9時半(…