史上2回目の米朝首脳会談は「決裂」に終わったものの、舞台を提供したベトナムにとっては得たものが大きかったようだ。世界中のメディアが改めてこの国を紹介したほか、自国の経済成長ぶりを国外にアピールする好機ともなった。
「世界から250もの報道機関が取材に来た。このこと自体が計り知れない成功だ」。地元メディアが1日に報じたフック首相の言葉からは満足感がにじみ出ていた。
期間中、政府は報道関係者に、ベトナムの文化や観光地を積極的に広報した。国内外の記者に仕事場所として用意したハノイ市内のメディアセンターでは、ベトナムの名物料理のフォーやブンチャーを用意。世界遺産ハロン湾などへの観光ツアーも企画した。
2017年に中部ダナンでアジア太平洋経済協力会議(APEC)を開いた時と比べて、「宣伝活動を50倍にした」(フック氏)という。
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