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最高齢92歳棋士、本戦勝利ならず 終局後には夫を思う

囲碁の現役最高齢棋士、杉内寿子(かずこ)八段(92)は7日、女流タイトル「女流本因坊」の挑戦権を争う本戦トーナメント1回戦で、50歳年下の大澤奈留美四段(42)に敗れた。本局で、杉内八段は予選を勝ち抜く女流棋戦本戦の最高齢出場記録を更新したが、本戦勝利の最高齢記録の更新はならなかった。


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杉内八段は2007年、80歳で女流最強戦(2008年を最後に終了)1回戦に勝利。本局は12年ぶりの本戦勝利をめざしていた。対局は午前10時に始まり、午後4時53分に終局。杉内八段は持ち時間3時間のうち2時間56分を費やして粘ったが、投了した。


杉内八段は、2017年に史上最高齢の97歳で現役のまま亡くなった杉内雅男九段の妻。終局後、報道陣の取材に応じ、「夫の杉内が最後まで現役で打ちましたからね。私も打てるだけがんばらなきゃと思いますが、なかなか思うように打てません」。4月に史上最年少の10歳でプロ入りする仲邑菫(なかむらすみれ)さんについては「どのくらい彼女が成長してくれるか、楽しみにしています」と話した。(大出公二)


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