張栩名人への挑戦権を争う第44期囲碁名人戦挑戦者決定リーグ戦(朝日新聞社主催)は13日、東京と大阪で第1ラウンドの計2局が打たれた。前週の六浦雄太七段(19)に続いてリーグ初参加の2人が登場したが、いずれも上位の壁に阻まれ、初白星はお預けとなった。
東京・市ケ谷の日本棋院東京本院ではリーグ順位3位の山下敬吾九段(40)と初参加の孫まこと七段(22)が対戦。序盤で主導権を握った山下九段が孫七段の勝負手をかわし、259手までで黒番中押し勝ちを収めた。大阪・北浜の関西棋院では、リーグ順位6位の村川大介八段(27)が初参加の鈴木伸二七段(28)と対戦した。序盤はじっくりしていたが、中盤で村川八段がリードを奪い、213手までで黒番中押し勝ちした。(高宮正尚)