囲碁の小林光一名誉名人(66)が6日、東京・市ケ谷の日本棋院であった対局で吉原由香里六段(45)に勝ち、史上3人目の公式戦通算1400勝を達成した。プロ入り後、51年かけて到達した。通算成績は1400勝744敗2持碁で勝率6割5分3厘。
1965年、北海道旭川市から上京し、故・木谷実九段に入門。同門のライバル・趙治勲名誉名人と数々の名勝負を繰り広げた。86年から棋聖8連覇、88年から名人7連覇を遂げるなど、数々のタイトルを獲得し、通算獲得数は史上3位の60に上る。
この日の対局後、小林名誉名人は「健康に恵まれたのが大きかった。丈夫に産んでくれた両親に感謝したい。囲碁に対する情熱はまだまだあるので、やれるところまでやりたい」と話した。
通算勝ち星の歴代1位は趙治勲名誉名人(62)の1529勝、2位は林海峰名誉天元(76)の1420勝。(大出公二)