東京都千代田区の日本棋院で開かれた第14回朝日アマチュア囲碁名人戦全国大会(朝日新聞社、日本棋院主催)は7日、準々決勝以上の対局があり、前アマ名人の会社員、大関稔選手(24)=神奈川県藤沢市=が優勝した。27、28日、静岡県熱海市で第13期アマ名人の東京理科大2年、栗田佳樹さん(20)との三番勝負に臨む。
2回戦から登場し5連勝で頂点に駆け上がった。決勝は元アマ名人の立命館大3年、平野翔大(しょうだい)選手(22)=京都市。強襲を受けて中盤は劣勢に陥ったが、逆転を期した勝負手がミスを誘い、そのまま逃げ切った。
高校2年まで日本棋院の院生(プロ候補生)だった。アマ碁界に転じてから主要な大学棋戦をすべて制した。この春、社会人になって初めてのアマ名人戦。「棋力は学生時代より落ちているが、重圧を感じず楽に打てた」と語った。
三番勝負は、昨年アマ名人位を奪われた相手とのリターンマッチとなる。(大出公二)