安倍晋三首相は9日、東日本大震災から11日で8年を迎えるのを前に、被災地の岩手県釜石市や大船渡市、陸前高田市を訪れて、道路や鉄道、商店街などの復興状況を視察した。
安倍首相は釜石市で、復興支援道路と位置づける三陸沿岸道路などの開通式典に出席したほか、23日に開業する三陸鉄道リアス線の訓練運転列車に乗車した。今年9月から開かれるラグビーワールドカップの会場の「釜石鵜住居復興スタジアム」では、地元の子どもたちと交流した。
安倍首相は視察後、陸前高田市で記者団に「被災地の皆さんの努力によって、復興が着実に進んでいる。その姿をこの目で確かめることができた」と話し、今後も政府として復興に取り組んでいく考えを述べた。(菅原雄太)