今年5月に日韓の企業関係者が集いソウルで開催予定だった「日韓・韓日経済人会議」が、元徴用工らへの損害賠償判決問題などを理由に9月に延期されることになった。主催する韓日経済協会幹部が11日、明らかにした。1969年から毎年交互に開かれてきた会議が日韓関係の悪化を理由に延期になるのは初めて。
昨年5月に東京で開かれた50回目の会議には、安倍晋三首相が開会式に出席するなど、日韓両政府も会議を重視してきた。協会幹部は「現在の雰囲気では、政治家の来賓を招くことも共同宣言の採択も困難で、成果が得られないと判断した」と話した。
従来、日韓関係は、外交関係が悪化しても経済分野への影響は少ないとされてきた。開催延期は、日韓関係を支えてきた経済分野も傷つき始めていることを象徴する形になる。