昭和天皇の生涯を宮内庁が24年かけてまとめた「昭和天皇実録」で、天皇、皇后両陛下に献上した「奉呈本」や、報道機関や研究者らに提供した内容に約5千カ所の誤りがみつかった。関係者が明らかにした。一般向けに出版する作業の過程で、日付や地名、人名など多くの誤りに気づいたという。宮内庁は確認を終え次第、正誤表を公表する方針だ。 【特集】去りゆく平成、新元号へ 【写真特集】天皇皇后両陛下 ともに歩んだ平成 実録は、宮内庁が天皇の日々の動静や発言の要旨などをまとめ、完成時の天皇に献上される言わば「公式記録」。昭和天皇実録の場合、87歳で逝去した翌年の1990年に編纂(へんさん)作業が始まり、2回の延長を経て2014年8月に「完成」し、現在の両陛下に奉呈本が届けられた。 奉呈本と同じ内容が掲載されたものが皇太子さまやほかの皇族方にも届けられたほか、報道機関に電子データで提供され、さまざまな報道で引用されている。また、情報公開請求に基づいて研究者らにも提供されている。 実録は完成後、公刊本として東京書籍から出版されることになり、宮内庁が改めて確認作業を進めたところ、昭和天皇の行動の日付や対面した人名の誤りなどが次々に見つかった。参考にした資料そのものに誤りがあったり、新たに入手した資料で疑義が生じたりしたという。昭和天皇の御製(ぎょせい、和歌)についても、引用のルールの不徹底から、発表当初の歌をそのまま紹介すべきところを、後に推敲(すいこう)された歌を掲載してしまった箇所があるという。関係者は「歴史的に重大な誤りや、史実に大きな影響を与えるような致命的なミスはない」としているが、訂正箇所は約5千カ所に上る見通しという。 公刊本は15年3月から順次発売され、今月28日に最終巻となる19冊目が出版される。訂正箇所は各巻の出版の際に大半が反映されたというが、数十カ所は誤ったまま出版されたという。 宮内庁幹部は「奉呈本に間違い… |
「昭和天皇実録」に誤り5千カ所 宮内庁、両陛下に献上
新闻录入:贯通日本语 责任编辑:贯通日本语
相关文章
上皇さまに一時強い脳貧血の症状 健康診断の疲れ影響か
秋篠宮ご夫妻と悠仁さま 世界の地図展を観賞
大ひょうたん、誕生の影に秋篠宮さま 「殿下は本気」
秋篠宮ご夫妻、ポーランドの植物園訪問 サクラ植樹
秋篠宮ご夫妻、キュリー夫人博物館を訪問 ボーランド
両陛下、日本芸術院授賞式に出席「漱石なども読みます」
美智子さま、左目の白内障手術も無事終了
秋篠宮さま「男女皇族の役割、基本的に同じと考える」
「女性宮家」創設に反対 日本会議国会議員懇談会が方針
即位パレード、10月22日午後3時半 予備日の検討も
両陛下、日本学士院授賞式に出席 受賞者から説明受ける
「そくいおめでとうございます」7歳の手紙に雅子さまは
上皇ご夫妻、プライベート充実 ハゼ研究や転居準備も
上皇ご夫妻が孝明・明治天皇陵で拝礼 退位の行事終える
悠仁さま、初の海外訪問へ 今夏にもブータンへ私的旅行
美智子さま、不整脈などの所見 月内に白内障の手術も
眞子さま、7月にペルーとボリビアへ 代替わり後初めて
上皇ご夫妻が墓所に拝礼 故・桂宮さま、逝去後5年
両陛下、即位後初の地方訪問へ 垣間見える「令和流」
上皇ご夫妻、来月京都へ 退位後初の地方訪問
おもてなしはイチジクと紅茶 全国植樹祭で愛知・尾張旭
秋篠宮さま、皇嗣として初の愛知訪問 デンソーなど視察
戦没者墓苑で925柱を納骨 拝礼式に眞子さまも出席
皇后雅子さま、初の単独公務 全国赤十字大会で
常に寄り添い60年余 美智子さま、朝日秘蔵写真を展示