アフリカ南部を大型のサイクロンが襲い、17日までにモザンビークなど3カ国で少なくとも計215人が死亡した。行方不明になっている人も多く、犠牲者の数はさらに増える可能性が高い。
AP通信などによると、サイクロンは14~16日、モザンビークとジンバブエ、マラウイを襲い、暴風雨による洪水で民家や橋が押し流されるなどの被害が出た。土砂崩れや停電も起き、被災者は100万人を超えるとみられる。
モザンビークのニュシ大統領は「千人以上が犠牲になった可能性がある」と述べた。ジンバブエ当局は東部などで約90人が死亡したとしている。集合住宅が洪水にのみ込まれ、約150人が行方不明になっているとの情報もある。
マラウイでも被害が出ている模様で、当局が確認を急いでいる。(アディスアベバ=石原孝)