習近平(シーチンピン)指導部の路線への異論を唱えていた中国の改革派の学者で清華大学法学院教授の許章潤氏(56)が今月、大学から停職処分を受けたことが分かった。複数の関係者が26日、明らかにした。指導部を批判した言論が原因とみられる。
許氏は大学側から「問題の調査を始める」との理由で、調査終了まで、授業や大学院生の募集、研究活動のほか「一切の職務」を禁じられたという。
許氏は憲政や民主主義を重んじる言論で知られ、昨年7月に「私たちの恐れと期待」と題した論文をネット上に発表。習指導部が同年3月の憲法改正で2期10年だった国家主席の任期制限を撤廃したことを批判した。「共産党メディアの『神づくり』は極限に達している」と、習氏を崇拝するような風潮を戒め、1989年の天安門事件も再評価するよう求めた。
昨夏には訪問学者として日本を…