「飲み、いかがすかー」
今月中旬の平日、夜。JR錦糸町駅南口から国道14号を越え、路地に入った。多国籍の飲食店があることで知られる街だけに、いろんな国名がネオンに光る。
ただ、今日は飲むために訪れたのではない。客引きの誘いに乗らず、目的地へ急ぐ。男性専用のサウナ「ニューウイング」(東京都墨田区江東橋2丁目)だ。
若者に人気
「おじさんの楽園」として親しまれてきたサウナが今、若者の間で人気を集めている。ニューウイングは「サウナー」を名乗る愛好家の支持を集める人気店で、しばしば雑誌やネットで紹介される。
サウナーの端くれとして、28歳の私も何度か通っている。一言で言えば、「かゆいところに手が届く」店だ。
まず、水風呂が大きい。3人が入ればいっぱいになる施設が多い中、4・5トンもの15度の水をたたえるニューウイングの「冷水プール」は15人も入れる広さ。ゆったりつかれる。休憩スペースには送風機が取り付けられ、そよ風を感じながらリラックスできる。
15年ほど前からこの店に勤める支配人の吉田健さん(46)は「かつては50、60代の常連が多かったけど、2年前くらいから若いお客さんが増えてきたね」と話す。
「錦糸町とサウナって、相性いいんすよ」。店内でも「錦糸町らしさ」が垣間見えるという。
土日。夕方になると、急に客足…