台湾の蔡英文(ツァイインウェン)総統は27日、台湾が米国に売却を求めているM1戦車と新型のF16V戦闘機について、「我々の陸空での能力を飛躍的に高め、軍の士気を強め、米国の台湾防衛へのコミットメントを世界に示すことになる」と語った。米ワシントンで開かれた保守系シンクタンク「ヘリテージ財団」の会合に、滞在先の米ハワイ州からビデオ中継で参加して講演した。
台湾、F16戦闘機を購入の意向 米国の判断に注目
会合で蔡氏は「中国がすべての機会を通じて現状を変更しようとしている。彼らは台湾の民主的な制度を傷つけ、軍事的な緊張を高め、我々の国際的な地位を低下させ続けている」と中国を批判。
中国の習近平(シーチンピン)国家主席が将来の台湾統一に関して、台湾の現状を尊重する「一国二制度」を提唱したことについては、「香港は『一国二制度』だったが、ただの『一国』になるだろう。ほとんどの台湾人は反対だ」と拒む姿勢を示した。
一方、中国の侵略を念頭に台湾…