「令和」の典拠となった万葉集の一節の舞台は、現在の福岡県太宰府市にあった大伴旅人の邸宅と考えられている。太宰府市で万葉集の研究を続けるグループ「大宰府万葉会」の松尾セイ子代表(80)のもとには、官房長官の会見で典拠が発表された直後から、「おめでとう」との電話が相次いで寄せられているという。
新元号は「令和」(れいわ) 万葉集典拠、国書由来は初
【速報中】新元号、きょうの動きをタイムラインで
【特集】新元号は「令和」
会は、典拠にまつわる和歌が詠まれた「梅花の宴」をもとにした朗読会を20年以上開くなど、万葉集に光が当たるよう長年取り組んできた。新元号選定で日本の古典が参照される可能性があがっていたことから、「ぜひ万葉集から選ばれれば」と考えていたという。
「新元号が、万葉集や太宰府に由来した序文から選ばれてとてもうれしい。万葉集への親しみが増してくれれば」と話す。