タイで3月24日に実施された総選挙で票の取り扱いなどに不透明、不公正な点があるとして、民主活動家や学生らが、選挙管理委員の辞任や罷免(ひめん)を求める運動を続けている。インターネット上の署名はすでに80万を超え、街頭での署名の呼びかけも広まっている。
署名活動は31日夕もバンコクの繁華街であり、民主活動家や学生らが「我々の投票を尊重しろ」「不正をやめろ」などと書かれたプラカードを掲げ、「選管は出て行け」などと、シュプレヒコールを上げた。
主催者らは親軍政政党に有利になる様々な不正があった疑いがあると指摘。投票に関するあらゆる情報の開示を選管に要求するとともに、選管委員が速やかに辞任するよう求めた。
開票をめぐっては、選挙当日と4日後の発表に整合性がないとの指摘や、いくつかの投票所で票数が投票者の数より多かったとの指摘が出るなど、選管による開票作業に様々な疑問の声が寄せられている。選管は政党別の得票数や各小選挙区の暫定結果は発表したが、比例代表を含めた各政党の議席数や、細かいデータは公表していない。
31日の署名活動に参加した学…