政情不安が続く南米ベネズエラで3月30日、マドゥロ政権と反マドゥロ派の双方が集会を開いた。反マドゥロ派リーダーで、暫定大統領就任を宣言したグアイド国会議長は演説で、在ベネズエラ日本大使館側と会談したことを明らかにした。日本大使館によると、これまでにグアイド氏に会い、グアイド氏への支持と、大統領選の早期実施の必要性を伝えたという。
グアイド氏は首都カラカス近郊の集会で演説した。同国では29日夜から、3度目となる大規模停電が起きたことから、「電気や水がないという悲劇を終わらせるのは、不法な権力の収奪を止めることだ」と述べ、マドゥロ政権を批判した。
グアイド氏はまた、「日本大使館と話し合いを続けている。日本には多くの電力関係の大企業がある。ベネズエラの政権が代われば、日本企業が投資する用意があると言っていた」と語った。グアイド氏の発言は、現地メディアなどで報じられた。
在ベネズエラ日本大使館は朝日新聞の取材に、グアイド氏と会談し支持を表明したことは認めた上で、「政権交代すれば、日本企業が投資するという発言は事実ではない」とした。
現地報道によると、カラカス市…