プロ野球の球場がファン目線を採り入れ、変化している。大リーグをお手本にした「ボールパーク」化が進んだり、本塁打の出やすいよう外野席が新設されたり。その工夫を追った。(山口裕起、照屋健)
千葉・ゾゾマリンスタジアムで3月29日に行われたロッテ―楽天の開幕戦。二回に楽天のウィーラーが放った打球は右中間へ飛んだ。新設の「ホームランラグーン」席のフェンス最上部に当たり、スタンドへ。去年までなら入っていない当たりに、捕手の田村は「えっ、あれで入るんか」。いつもは感情を顔に出さない石川もマウンドであきれかえった。
ロッテはオフに球場を改修し、3種類の観客席を新設した。その目玉が外野フェンスを最大4メートル前にせり出した「ホームランラグーン」席だ。外野手とほぼ同じ高さの目線で観戦でき、本塁打を増やしてファンを楽しませることを狙う。
■本塁打出やすく「野球変わるか…