阪神の梅野隆太郎捕手が9日のDeNA戦(甲子園)でサイクル安打を達成した。プロ野球通算69人目で計74度目。二回に右三塁打、四回に右安打、八回に左中間本塁打と右中間二塁打を放った。
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今季甲子園初戦で最大5点差を逆転勝ち。だが、虎ファンを喜ばせたのはそれだけではなかった。主役は梅野。プロ野球史上69人目となるサイクル安打に「めちゃくちゃうれしいです。まさか自分が達成するとは思わなかった」。
予感は二回の第1打席からあった。ふらふらと上がった打球はいったんは右翼手・ソトの失策と記録されたが、三回の攻撃前に三塁打に訂正された。「ラッキーな安打から楽な気持ちになった」。そこから「梅野劇場」が開演した。
四回にシングルヒット。そして八回、先頭で1点差に迫るソロを放つと、この回逆転に成功する攻撃で打者一巡。2度目の打席が回ってくる。記録に王手をかけていたが「まったく気付いていなかった」。山崎の133キロをとらえると、打球は右中間へ抜けて二塁打に。花束を誇らしげに掲げると、球場中がこの日一番の声援で祝福した。
笑顔でヒーローインタビューを…