東京都荒川区で開かれたイベントで参加者が体調不良を訴え、尿から大麻の成分が検出された。警視庁は海外製のチョコレートが原因とみる。違法なはずの「大麻チョコ」がなぜ口に入ったのか。
騒動は3月10日午後3時ごろに発生。東京都荒川区東日暮里5丁目の区営施設で、社交ダンスのイベントに参加していた50~80代の男女7人が呼吸困難や手足のしびれなどを訴えた。約150人がいた会場は騒然とし、7人は病院に搬送された。みな軽症だったが、尿から大麻の成分が検出された。
捜査関係者によると、7人は参加者の70代男性が持ってきたチョコレートを食べた。男性は「米国で以前もらったチョコレートで、疲れたときに食べてもらおうと思って持ってきた」と説明。チョコレートは残っていなかったが、プラスチックのケースから米・コロラド州の製品とみられる。警視庁は、男性が大麻の成分が含まれていると知らずに日本へ持ち帰り、会場に差し入れたとみている。捜査幹部は「いつかは起こると思っていた」と頭を抱えた。
厚生労働省によると、大麻は摂…