河野太郎外相は15日、中国の李克強(リーコーチアン)首相、王毅(ワンイー)国務委員兼外相と訪問先の北京で会談した。王氏との会談では、東京電力福島第一原発事故を理由にした日本産食品の輸入規制の解除を求めた。王氏は科学的な見地に基づいて判断するとの考えを示すにとどまった。
日本産食品の輸入規制をめぐっては世界貿易機関(WTO)の上級委員会が11日、韓国による規制を事実上容認する報告書を公表。これを踏まえ、日本政府内には、中国がより慎重になるとの懸念もある。
一方、牛海綿状脳症(BSE)などを理由に2001年から止まっている日本産牛肉の中国への輸出については、14日に開かれた日中閣僚のハイレベル経済対話で、輸出に必要な「動物衛生検疫協定」の締結に実質合意して、輸出解禁に道筋をつけた。
日本側の説明によると、会談で…