中部空港(愛知県常滑市)の駐車場は春の10連休中、最大約5600台分も不足する見通しだ。空港会社は「非常事態」として、公共交通機関の利用を求めている。
空港会社が11日に発表した。空港会社によると、9月にできる格安航空会社(LCC)向け第2ターミナル(T2)工事の影響で、空港内の駐車場は臨時駐車場を含めてかつての約1万台分から約7900台分に減少。一方で就航便数の増加は続き、駐車需要が連休中の大半で容量を超え、5月3日には開港以来最多の1万3500台に達する見込みという。
尾頭嘉明・常務執行役員は「旅行者だけでなく、(複合商業施設の)フライト・オブ・ドリームズや空港見学に来る人も多い。これまでにない混雑が予想され、航空機に乗り遅れる心配もある」と訴える。
そのため、T2に合わせて新設する立体駐車場2棟のうち1棟600台分を前倒しで活用する。また、各地でコインパーキングを運営する名鉄協商と協力し、ウェブサイト(
https://www.centrair.jp/access/parking/full/
)で、空港へのアクセス路線になっている名鉄常滑線沿線の駐車場の空き状況を案内。途中で電車に乗り換える「パーク・アンド・ライド」を呼びかけている。
4月27日~5月4日の空港の駐車場予約は、協力関係にある常滑市内の民間駐車場約2千台分も含めてすべて満車という。問い合わせは、セントレアテレホンセンター(0569・38・1195)へ。(豊平森)