元駐イラン大使の駒野欽一氏(72)から大使在任中にセクハラ行為を受けたと、外務省の女性職員が訴えていることがわかった。職員の代理人弁護士が明らかにした。河野太郎外相は16日の記者会見で、職員の訴えを受けて、外務省として退任後の駒野氏を注意したことを明らかにした。
代理人弁護士によると、駒野氏は2012年10月、テヘランの大使公邸で女性職員と2人で食事をした。その後、執務室に招き入れ、この職員にキスをしたり、体を触ったりしたという。女性職員は大使館の上司にセクハラ行為があったと報告した。
女性職員は昨年、急性ストレス反応と診断され、現在休職している。今年3月に、駒野氏を強制わいせつ容疑で警視庁に刑事告訴した。代理人弁護士によると、駒野氏は体を触ったことなどを否定しているという。駒野氏は朝日新聞の取材に応じなかった。
女性職員は18年に外務省幹部…