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日系企業「安定を歓迎」 インドネシア、ジョコ氏再選へ

インドネシア大統領選が17日、投開票された。多くの民間調査機関の集計で、現職のジョコ・ウィドド大統領(57)の得票率が、元陸軍幹部で野党党首のプラボウォ・スビアント氏(67)を上回っている。プラボウォ氏は敗北を認めていないが、ジョコ氏の再選が確実視されている。


「2024年までの大統領と副大統領として、国民から信認された」。ジョコ氏の陣営は17日夜、声明でジョコ氏のこうした発言を伝え、正副大統領を選ぶ選挙での事実上の勝利宣言をした。それに先立つ会見では「もう一度、同じ国のきょうだいとして団結しよう」と国民に呼びかけていた。


対照的な2人の対決


選管は5月22日までに結果を確定する。一方で、複数の民間調査機関が全国規模の集計を即日実施した。多くの集計でジョコ氏の得票率は55%前後、プラボウォ氏は45%前後と、約10ポイント差がついている。


プラボウォ氏も17日夜に会見し、約6割を得票したと「勝利」を主張した。だが、民間調査機関は過去の選挙でも公式結果に近い数字を出し、信頼性は高いとされる。


今回の大統領選は、14年の前回と同じ顔ぶれに。貧しい家庭出身で政治エリートや軍出身ではない初の「庶民派大統領」ジョコ氏と、独裁政権を敷いたスハルト元大統領の元娘婿のプラボウォ氏という、対照的な経歴の持ち主の一騎打ちとなった。


ジョコ氏は、インフラ整備や教育、医療などの充実を実績としてアピール。ジョコ氏に投票したジャカルタの主婦エルビ・フォンティアニさん(41)は「クリーンな政治姿勢と親しみやすさ。大いに期待している」と話した。


足踏み続く経済成長


再選が確実視されるジョコ氏だが、国政の課題は山積している。


最も期待されるのが経済政策。ジョコ氏は初当選時に「年7%成長」を掲げたが、実際は5%前半での足踏みが続く。天然資源の一次産品輸出に頼る産業構造を、国内の製造業を育てて加工輸出型に転換することが求められている。


そのカギを握るのが技術や経験を持つ外国企業だ。日系企業は約2千社が進出。「大半は国の安定を求めている」(大手現地法人の社長)として政権の継続を歓迎する向きが多い。ただ、製造業の中期的に有望な進出先を聞いた国際協力銀行(JBIC)の調査で、同国は17年度からタイやベトナムに抜かれて5位。最低賃金の上昇抑制や複雑な税制の改善が今後の焦点だ。


保守化するイスラム


インドネシアの安定に欠かせない、多様性や寛容精神といった国是をどう守るかも問われる。同国の人権団体が昨年8月に発表した調査では、差別やヘイトスピーチなどの事案が昨年の上半期に109件あり、前年同期の80件から増えた。


国民の約9割を占めるイスラム教徒は保守化し、政治的な影響力も増している。プラボウォ氏は過激な言動で知られるイスラム集団の支持も受け、1期目で少数派への配慮を訴えたジョコ氏も今回、保守イスラムの指導者を副大統領候補に選んだ。


キリスト教徒の家庭に育ち、無効票を投じたジュアン・リガルドさん(23)は「どちらも、イスラム教徒重視には変わりない」と話す。少数派軽視の懸念を払拭(ふっしょく)しつつ、保守イスラムにも配慮する難しいかじ取りが必要になる。


また、ジョコ氏の1期目は内政が中心だった。南シナ海への中国の進出などが続くなか、ASEAN(東南アジア諸国連合)の主要国として今後、外交分野で存在感を示せるかも、関係国の関心の的だ。(ジャカルタ=野上英文、守真弓、貝瀬秋彦)


主な民間調査機関による両候補の得票率


CSIS(98・5%) ジョコ氏 55・61% プラボウォ氏 44・39%


コンパス(97・0%) ジョコ氏 54・52% プラボウォ氏 45・48%


SMRC(96・7%) ジョコ氏 54・85% プラボウォ氏 45・15%


インディカトール(95・7%) ジョコ氏 53・91% プラボウォ氏 46・09%


※かっこ内の数字は各社の集計率


インドネシアの今後の主な課題


・宗教的少数派などへの配慮、多様性社会の維持


・資源輸出に依存した産業構造の転換


・経済のさらなる成長


・外交における存在感


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