(21日、ソフトバンク16―5西武)
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ソフトバンク・三森大貴
若い力の必死さが、ソフトバンクを大勝に導いた。
プロ初先発だった3年目の20歳。三回に初安打を放ち、初盗塁も決めた。そして四回、2点リードでなお1死二、三塁。突き放したい場面で打席に立った。
フルカウントからのフォークに、「何とか前に飛ばして走者をかえす」と食らいついた。白球が投前で高く跳ねる間に、一塁へダッシュ。判定はアウトだったが、「自分的にはセーフ」と確信していた。リプレー検証で覆り、適時内野安打に。初打点でつなぎ、この回の5得点を呼び込んだ。
青森山田高からドラフト4位で入団した185センチの大型内野手。18日に初めて1軍登録されたばかり。柳田ら主力の相次ぐ離脱でチャンスがめぐってきた。「自分の良さは打撃。積極的に」と心がけ、鋭いスイングを貫いた。
九回には二塁打を放ち猛打賞。埼玉県越谷市出身で、この日は埼玉での試合だったこともあり、両親が観戦に訪れた。「中学から親元を離れ、苦労をかけてきた。自分らしさを出し、恩返ししたい」。初々しく、誓った。(藤木健)