21日にスリランカで起きた連続爆破テロ事件は、現地に暮らす日本人女性の命も奪った。長い内戦が終結して10年、荒廃した国の再建には多くの日本企業も関与している。治安の良さから旅行者にも人気だった観光地での凶行に、関係者は驚き、憤った。
21日にスリランカで起きた爆発テロ事件は、現地に住む日本人女性の命も奪った。亡くなった高橋香さん(39)は4年前から夫(39)とスリランカのコロンボで暮らし始めた。フェイスブックには2人の子どもの成長を喜ぶ投稿が重ねられていた。
フェイスブックによると、香さんは都内の大学院を修了後、結婚。料理人の夫と4歳の長女、昨年誕生した長男との4人暮らしだった。2016年の長女の2歳の誕生日には「毎日できること、話せる言葉が増えてきて、面白ネタが尽きません。これからも家族みんなが毎日楽しく、健康に過ごせますように」と書き込んでいた。
昨年までコロンボ市に駐在していた政府関係者によると、香さんの夫が勤める日本料理レストランは市内のオフィス街にあり、近くで働く人たちがランチに利用したり、駐在員が日本からの来客をもてなしたりする人気店だったという。夫はスリランカ日本大使館での公邸料理人などを務めた後、16年からこのレストランで働いていた。
高橋さん一家は21日午前、ホテルで朝食を取っていた時に爆発に巻き込まれたとみられる。ホテルのレストランは現地で暮らす邦人にとって、ランチや休日の食事など、日常的に使う場所という。
高橋さん夫妻を知る東京都品川…