スリランカの教会やホテルなど計8カ所で起きた連続爆破テロ事件で、スリランカ政府は23日、事件がニュージーランド(NZ)南部クライストチャーチのイスラム教礼拝所(モスク)で3月に起きた銃乱射事件への報復だった可能性があると明らかにした。
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国会でウィジェワルデネ防衛副大臣が明らかにした。同副大臣が示した捜査資料によると、今回のテロ事件に関与したとされる地元のイスラム過激派組織ナショナル・タウヒード・ジャマート(NTJ)のメンバーがNZでの事件後、ソーシャルメディアにイスラム教徒以外の信仰者を敵視する投稿をしていた。
ただし、今回の事件との明確な関連性を示す根拠については、同副大臣は明らかにしていない。
政府はNTJが事件に関与したと断定し、これまでに40人を逮捕して捜査を進めている。
NZの事件では、オーストラリア人がモスクで銃を乱射して50人が犠牲となった。(コロンボ=奈良部健)