欧米歴訪中の安倍晋三首相は24日午後(日本時間同日夜)、ローマでイタリアのコンテ首相と会談した。歴訪は、議長国として6月に大阪市で開く主要20カ国・地域(G20)首脳会議の宣言案の「根回し」をするのが目的だ。会議を成功させ、参院選の弾みにしたいとの思惑もにじむ。
イタリアは2カ国目の訪問先。安倍首相は会談後の共同記者発表で「G20の成功に向け、(日伊で)協力することを確認した」と話した。
前日の23日午後(日本時間同日夜)にあったフランスのマクロン大統領との首脳会談でも、主要7カ国(G7)議長国である同国にG20への協力を求めた。首相が重要視する、デジタル貿易のルールづくりに向けた基本的な方向性は一致したという。世界貿易機関(WTO)の改革をはじめとする「公正な貿易システムの再構築」でもマクロン氏、コンテ氏とそれぞれ意見を交わした。
G20直後には参院選が控える…