約110年ぶりの解体修理が進んでいる奈良市の国宝・薬師寺東塔(8世紀前半ごろ、高さ約34メートル)で27日、修理現場の一般公開が始まった。5月6日まで。
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東塔は最古級の木造の三重塔で、裳階(もこし)と呼ばれる飾り屋根が付くリズミカルな姿から「凍(こお)れる音楽」とも呼ばれる。心柱(しんばしら)などの年輪年代測定から730年ごろの奈良時代に建てられたことが明らかになった。解体作業は2012年から本格化し、来年の落慶を目前に修理が最終盤を迎えている。
午前10時~午後4時。拝観料(大人1100円、中高生700円、小学生300円)が必要。見学は主に水煙などのある上層部で、初層(1階)内部は非公開。問い合わせは同寺(0742・33・6001)。
■心柱のみ創建時基壇…