フグの毒を除く処理ができる資格について、厚生労働省は全国統一の認定基準づくりに乗り出す。現在の資格制度は都道府県ごとにバラバラで、取得しても必ずしも別の都道府県で使えない不都合がある。
フグの食文化の中心を担ってきた中国地方や九州では近年、漁獲量が減り、東日本の比重が増している。農林水産省の統計によると、2017年の漁獲量トップは石川県で、2位は北海道だった。
北海道の17年の漁獲量は478トンで、03年の33トンの約14倍。フグ処理の資格は、学科と実技の講習会を受けると取れ、実務経験などがなくても講習会を受けることができる。道庁の担当者は「講習会で安全性は確保できていると考えている。資格の見直しは検討していない」と話す。
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