職場で受ける「職域がん検診」の質を上げるため、厚生労働省は精度管理の指標作りに乗り出す。早くがんを見つけて治療し、死亡者の減少につなげたいという。
がんで亡くなる人が多いのは 検診を受けないから?
がん検診には市区町村が実施する公的ながん検診もあるが、2016年の国民生活基礎調査によると、30~60%は職域でがん検診を受けている。ただし職域検診は企業の福利厚生として任意に実施され、精度管理の仕組みが整備されていない。
検診で見つけても寿命に影響しないがんもある。見つかって不要な治療を受ければ、個人の不利益になる。そのため、科学的に基づく検診を適切な精度管理のもとで実施することが重要とされる。
自治体でも実施し、国が効果に…