次々に発生する家電トラブルに気付かない夫婦の家が、最後に大爆発――。リコール製品の情報に関心を持ってもらおうと、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)が動画「リコールハウス―強運なふたり―」を作成した。リコール情報が利用者に届きにくいことから、注意を呼びかけるのが狙いだ。
動画は、若い夫婦が電子レンジやドライヤーなど、重大事故につながる欠陥が見つかったリコール製品を気がつかぬまま使い続けるという設定。幸運が重なってトラブルに気付かず、最後は爆発した家から何もなかったように外出する夫婦をコミカルに描いた。「リコール製品には危険性が潜んでいることを知ってほしい」とNITEの担当者は話す。
製品の安全性についての技術的な評価などを行っているNITEは、これまでも啓発用の動画を作成してきたが、職員が出演するなど自前のものだった。しかし今回は、より発信力を高めようと、俳優を使うなどして約990万円をかけたという。
経済産業省によると、2017…