北朝鮮の朝鮮中央通信は10日、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長が9日、北朝鮮軍の西部戦線防御部隊の「長距離の火力攻撃手段」の訓練を指導したと伝えた。北朝鮮が同日午後、朝鮮半島西部の平安北道・亀城周辺から、短距離ミサイルとみられる飛翔(ひしょう)体2発を発射したことを指すとみられる。
同通信によると、訓練は「部隊の迅速な反応能力を判定するため、機動と火力襲撃を組み合わせて行われた」とし、正恩氏が発射命令を下した。発射されたものが何かは具体的には触れず、「雷のような爆音を噴き出し、真っ赤な火の手が設定目標の方向に向かった」と言及した。
労働新聞のホームページ上で公開された写真によると、移動式発射台からミサイルとみられる飛翔体が発射された。戦車や多連装ロケット砲も使われた。多様な兵器を同時に使う軍事演習だったとみられる。
正恩氏は「国家の真の平和と安…