スマートフォンなどのゲームにのめり込んで日常生活に支障をきたすゲーム依存症が、国際的に「ゲーム障害」として疾患に認められた。25日、世界保健機関(WHO)総会の委員会で決まった。疾患と認められることで、診断指針づくりや治療法の開発が進むとみられる。
WHOの国際疾病分類「ICD―11」の約30年ぶりの改訂で、ギャンブル依存症などと同じ精神疾患に分類され、治療が必要な疾患として位置づけられた。ICDは、日本など多くの国が死因や患者の統計、医療保険の支払いなどに使う病気やけがの分類。2022年に発効する。
改訂版では、ゲームをする時間や頻度などを自分で制御できない▽日常の関心事や日々の活動よりゲームを優先▽日常生活に支障をきたしてもゲームを続ける――、こうした状態が12カ月(重症ならより短期間)続くとゲーム障害と診断するとした。
厚生労働省の17年度の調査で…