川崎市多摩区の路上で多数の小学生らが刃物で刺された事件を受け、政府は29日午前、首相官邸で関係閣僚会議を開いた。安倍晋三首相は、事件の全容解明のほか、警察や学校が把握した不審者情報を共有する仕組みを強化し、子どもの安全確保に活用するよう、閣僚らに指示した。
死傷事件容疑者、近隣トラブルも 川崎市内に住む51歳
首相は、事件がスクールバスのバス停付近で起きたことを踏まえ、「登下校時に子どもが集まる箇所などの点検を再度行い、警察官による重点的な警戒、パトロールを行うとともに、地域住民による見守り活動などとの連携を密にしてほしい」と話した。
また、「大変痛ましい事件で、幼い子どもたちが被害に遭ったことに強い憤りを覚える」とも述べた。