希望の党の中山成彬・新代表は30日の記者会見で、この夏の参院選で党として候補者を擁立しない方針を示し、「政党要件は失う」との見通しを示した。希望は衆参計5人で、改選を迎える3人のうち2人は不出馬を表明している。参院選で新たな当選者を出さなければ公職選挙法上の「国会議員5人以上」の政党要件を失う状況にあった。
中山氏は「誰か新しい人が入ってくるか、どこかと一緒に新しい政党をつくるかしない限り、政党要件は失う」と語った。参院で統一会派を組む日本維新の会との党合流については「これからの話だ」と述べるにとどめた。
希望では、改選を迎える松沢成文参院議員が28日に代表を辞任。代表を引き継いだ中山氏は「松沢氏からは維新として(参院選に)出たいという話があった。当選できる可能性を求めるのはいいことではないか」と語った。
希望は、小池百合子・東京都知事が結党した旧希望の党の分裂に伴い、党名を引き継いで昨年5月に衆参5人で立ち上げた。