韓国農林畜産食品省は5月31日、北朝鮮が国際獣疫事務局(OIE)に対し、家畜に感染すれば極めて致死率が高いアフリカ豚コレラの発生を申告したと明らかにした。
同省などによると、北朝鮮北西部で中国との国境に近い慈江道雩時郡にある共同農場で5月23日に発生。飼育していた99匹のうち77匹が死に、残りは殺処分された。北朝鮮当局も地域間の移動や消毒など防疫対策を始めているという。
韓国統一省は31日、南北共同連絡事務所を通し、拡散防止をめぐる協力したいと北朝鮮側に伝えた。北朝鮮側は検討したうえで対応を伝えると答えたという。
統一省は「北朝鮮内での拡散防止や韓国への流入を食い止めるためにも、南北協力は欠かせない」としている。南北では2007年、口蹄疫(こうていえき)をめぐって協力した事例がある。
感染はほかの地域に広がってい…