中国の孔鉉佑(コンシュワンユー)・新駐日大使(59)が30日、着任した。孔氏は羽田空港で記者団の取材に応じ、「中日関係の改善と発展の重要な時期に大使の任期が始まることになり、大変光栄。新しい時代にふさわしい中日関係の構築に全力を尽くす」と日本語で抱負を語った。
孔氏は黒竜江省出身の朝鮮族で、上海外国語学院(現上海外国語大学)で日本語を専攻した。中国外務省入省後は在日大使館や大阪総領事館で計10年以上の勤務経験がある。ベトナム大使などを経て、2017年から外務次官を務めた。
日本への思いを尋ねられた孔氏は、「懐かしい。(これまで訪れたのは)主に東京や関西で、その他の地方には行ったことがない。機会をつくって(各地に)行ってみたい」と語った。
前任の程永華(チョンヨンホワ)氏は2010年から約9年間務め、このほど離任した。(畑宗太郎)