(9日、巨人11―3ロッテ)
腰の違和感で離脱していた巨人のエース、菅野が9日のロッテ戦で25日ぶりの先発登板を果たした。2軍での調整登板はなく、7日に志願して東京ドームのマウンドで58球を投げただけの、ぶっつけ本番。菅野本人も「1カ月近く実戦で投げていなかった。探り探りだった」と振り返る。
一回、先頭の荻野に左中間二塁打を浴びた。制球も定まらず、四球と死球などで2死満塁とされたが、ロッテの菅野から151キロ直球で空振り三振を奪い、何とか無失点でしのいだ。
制球を重視して、二回からは走者なしでもセットポジションからの投球に変えた。五回、鈴木に2ランを浴びたものの、失点はこれだけ。六回を最後に交代した。
久しぶりの登板だったため、球数は100に制限されていた。この日、6イニングで投じた球数は98。宮本投手総合コーチは「(球数を)計算しているのかな。そのくらい余裕を感じた。『次はもう少し長く投げます』と言っていた。責任感はさすがだね」と、リーグトップに並ぶ6勝目を挙げたエースの復帰を喜んだ。(山下弘展)