安倍晋三首相は11日午前、トランプ米大統領と約20分間、電話で協議した。首相が12日からイランを訪問し、ロハニ大統領や最高指導者ハメネイ師と会談するのを前に、トランプ氏と意見交換し、方針をすりあわせたとみられる。
日米両首脳が話すのは、トランプ氏が訪日した5月下旬以来。首相は、イランと対立するトランプ氏の要請を受けて今回のイラン訪問を決めており、米イランおよび中東地域の緊張緩和を日本が働きかける見込み。日米両首脳はまた、月末に大阪市で開かれる主要20カ国・地域(G20)首脳会議の成功に向け、緊密に連携することでも一致した。
菅義偉官房長官は11日午前の閣議後会見で、首相が12~14日にイランを訪問し、ハメネイ師らと会談することを正式に発表した。狙いについて菅氏は「中東地域の緊張の高まりを踏まえ、イランに首脳レベルで緊張緩和を働きかける予定だ」と述べた。