高卒2年目のヤクルト村上宗隆が、甲子園をわかせた「清宮世代」から頭角を現してきた。打点はセ・リーグトップの54打点をたたき出し、19本塁打。プロ野球界に久々に出てきた若き長距離打者のすごさと、潜在力を探った。
王を上回り、松井に迫る
20日に神宮であったソフトバンク戦。0―1の二回、19歳の村上は内角直球を右翼席に運ぶ2ランを放った。「チームのために、『打ってやる』という気持ちだった」。これでチームトップの19号。シーズンの半分以上を残し、高卒2年目の成績で17本だった世界の本塁打王・王(巨)を既に上回り、元大リーガーの松井(巨)の20本に迫った。
高卒選手は2年目でも、2桁本塁打を放つのは珍しい。1986年、高卒新人で31本塁打を放った清原(西)は規格外。2年目で2桁本塁打を放ったのは、最近では2014年の10本の大谷(日、現大リーグ・エンゼルス)や、15年の17本の森(西)くらいだ。
村上は打率2割台前半と粗削り…