秋田・金足農のエースとして昨夏の甲子園を沸かせ、12日の1軍デビュー戦を白星で飾った日本ハムの吉田輝星(18)が23日、ナゴヤドームでの中日戦で2度目の先発マウンドに上がる。
口に出した「日本一の投手」 吉田輝星投手、追憶の夏
日本ハムの投手陣はエースの上沢直之が18日に打球を左ひざに受け、今季絶望のケガを負った。吉田輝は「初登板よりは高ぶる感じはしないが、上沢さんがケガで抜けてしまったので、そういう気持ちは強い」と、中心投手を欠いたチームの力になることを試合前日に誓った。
広島相手に5回84球、1失点で勝ち投手になった前回登板の12日から、中10日でのマウンド。登録を一度抹消されたが、1軍には同行し、ブルペンでの投球練習などで感触を確かめてきた。
「ストレートがよくなるにつれて、変化球もよくなってきている。まあ、コンディションは悪くないです」とにっこり。1軍の雰囲気にもすっかりと慣れ、順調にトレーニングを重ねてきた。
初登板で見せたキレの良いストレートが投球の軸になることは変わらない。「自分の納得のいくストレートを投げる。うまく試合運びをしたい」と意気込んだ。
チームは22日の試合で負け、3カード連続で負け越した。苦しい流れを新人右腕が断ち切ることができるか注目だ。(坂名信行)