(22日、高校野球南北海道大会 函館稜北4―2函館高専)
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2回も中断する雨の中での激しい戦いを制した函館稜北。2020年度限りの閉校が決まっており、選手は2、3年生のみの10人。野球部員のみで構成した単独チームでの公式戦出場は、この夏が最後になる可能性が強いという。
この日、函館高専に先取点を許したが、四回、中島昂大選手(3年)の中越え二塁打をきっかけに、3点を挙げて逆転。宮地諒投手(3年)も徐々に調子を上げ、15三振を奪う好投で、この夏の全国最初の勝利を手にした。
薬師寺諄主将(3年)は「人数が少ないからこそ、練習での1人当たりの運動量も多いし、自分の代わりがいないという責任感と緊張感を持っている。それぞれの個性を引き出して勝ち進みたい」と話す。
左翼を守った庄子満晴選手(2年)が親の仕事の事情で転校するため、この日が最後の試合になり、2回戦からは9人となる。「みんなと勝ててうれしい。けが人を出さず、もっと勝ち進んで円山へ行ってほしい」と笑顔で言い残した。(三木一哉)