29日午後10時10分ごろ、埼玉県久喜市菖蒲町三箇(さんが)のアパート敷地内で男性2人が倒れているのを住人が見つけ、119番通報した。県警によると、2人には複数の刺し傷があり1人が死亡、もう1人も重傷という。警察官が駆けつけた際に近くにいた男性は「自分たちはベトナム人で、知人のベトナム人の男らに襲われた」などと説明したという。県警は殺人事件として捜査している。
県警は30日夜、ベトナム人の20代の男をさいたま市北区内で確保し、事件に関係したとみて事情聴取していることを明らかにした。
県警によると、死傷した2人は20代くらいで、アパートの部屋の外の敷地内で十数メートル離れて倒れていた。県警は身元確認を進めるとともに、死亡した男性の遺体を司法解剖して詳しい死因を調べる。近くにいた男性は死亡した男性を介抱していたといい、「複数人のベトナム人と部屋の中にいたら、男らが押し入ってきた」という趣旨の話をしているという。
現場は東北自動車道の久喜インターから西に3キロ余りの住宅や田畑が混在する地域。