埼玉県所沢市で市立中学2年の本郷功太郎さん(13)が刃物で刺されて死亡した事件で、殺人未遂容疑で逮捕された同級生の少年(14)が、本郷さんと以前からトラブルがあったことをほのめかす話をしていることが捜査関係者への取材でわかった。県警は2人の関係を含めて事件に至る経緯を慎重に調べる。県警は7日、殺人容疑で少年を送検した。
捜査関係者によると、5日夕方に少年宅前で倒れている本郷さんを発見した別の同級生は当日、少年宅で2人とテスト勉強をする約束だったと説明。少年は「教科書のことでけんかになった」と述べているが、「この日のことだけがきっかけではない」という趣旨の話もしているという。少年や本郷さん、他の同級生ら複数人のグループがあり、事件以前にもテスト勉強のために少年宅などに集まる機会があったという。
一方、中学校の校長によると、2人はともに卓球部に所属。2人の間にトラブルがあったとの報告は担任から受けていないという。
県警は7日、司法解剖の結果、本郷さんの死因は胸を刺されたことによる出血性ショックだったと明らかにした。胸や腹に刺し傷や切り傷が数カ所あり、両腕には抵抗の際にできたとみられる傷もあったという。