埼玉県所沢市の住宅で市立中学2年の本郷功太郎さん(13)が刃物で刺されて死亡し、同級生の少年(14)が殺人未遂容疑で逮捕された事件。県警は容疑を殺人に切り替えて調べているが、知人らによると、2人は小学生のころから仲が良かったという。
「担任教諭らからは2人の間にトラブルがあったとの報告は受けていない」
2人が通っていた中学校の校長は6日午後、市教育委員会幹部らとともに記者会見に臨み、そう話した。「それぞれ、教師が常に目を配らなければならないような生徒ではなかった」とも説明した。近所の住民からも、少年は「普通の子」とみられていた。
校長によると、2人は同じクラスでともに卓球部に所属。8、9日に定期テストが予定されていたため、1日からは、部活動は休みになっていた。2人は事件があった5日は午後4時すぎにあった「帰りの会」の後、下校したとみられる。
「中学生が腹と口から出血している。意識がない」。現場近くの住人男性(79)から通報があったのは5日午後4時50分すぎ。警察官が駆けつけると、本郷さんはTシャツにハーフパンツ姿で倒れていた。同じような服装の少年が本郷さんの近くにいた。刃物は持っていなかったという。
県警によると、倒れている本郷…