埼玉県所沢市の入江富美子さん(当時76)方の浴槽で昨年2月、入江さんと次男の大崎欣孝(よしたか)さん(同53)の遺体が見つかった事件で、県警は1日、いずれも住居不定、無職の佐久間義明(54)と大谷竜次(43)の両容疑者を大崎さんへの殺人容疑で再逮捕し、発表した。認否は明らかにしていない。
遺体は76歳母と53歳次男 所沢の事件
県警によると、2人は昨年2月7~8日、同市西所沢1丁目の入江さん方で大崎さんの背中や腹を刃物のようなもので刺し、殺害した疑いがある。県警は同月12日、両容疑者を大崎さんの遺体を放置したとして死体遺棄容疑で逮捕したが、処分保留になっている。大崎さんの死因は血気胸、入江さんは溺死(できし)だった。
佐久間容疑者は大崎さんの中学の同級生で、入江さん方に住み、入江さんの介護を手伝っていたという。大谷容疑者は佐久間容疑者の知人という。県警は現場から刃物8本を押収しており、いずれかが凶器とみている。両容疑者は入江さん名義のキャッシュカードで現金を引き出したとする窃盗罪で現在公判中。