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夏の東京43.3度、2月に熱中症…2100年天気予報

2100年夏、東京の最高気温は43・3度に達し、中心気圧870ヘクトパスカルの猛烈な台風が接近する――。環境省は、温暖化対策が十分取られない際の将来を描いた予想動画「2100年 未来の天気予報」の新作を公開した。冬の予報が新たに登場した。


気象庁気象研究所がシミュレーションした2100年8月と2月のある日の天気予報を、タレントの小島瑠璃子さんがキャスター役で、紹介する。


国連気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の報告書は、温暖化対策を取らなかった場合に今世紀末の平均気温が最大4・8度上昇すると予測する。この場合、8月に暑さで有名な埼玉県熊谷市で最高気温が44・9度、名古屋市で同43・4度を観測、夏季の熱中症などの死者は全国で1・5万人を超えるとしている。2月でも東京の最高気温は26・0度と夏日になり、熱中症で病院に運ばれる人も出るとしている。


一方、温暖化対策の国際ルール「パリ協定」は、産業革命前からの上昇を1・5度未満に抑える努力を締結国に求めている。この場合も夏の最高気温は東京40・0度、名古屋市40・8度、仙台市37・9度を観測、京都市では猛暑日が40日に及ぶとしている。


環境省の担当者は「パリ協定目標を達成しても過酷な気象が避けられない。そんな未来を想定し、一人ひとりが温暖化問題を考えてほしい」と話す。同省のサイト(


https://ondankataisaku.env.go.jp/coolchoice



)で閲覧できる。(桑原紀彦)


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